2013年8月6日火曜日

78.不惑

○老子の原文を道具として解釈したもの

 水は不思議なモノだ。
 動じないモノでも動かすことができる。
 それはモノの弱いところにつけ込めるから
だ。
 弱いものが強いものに勝ち、柔らかいもの
が固いものを呑みこむのを見ることはあるが、
それを防げない。
 それを防ぐ方法は、侮辱をされても怒らず
動揺しない、災いがあっても事実を受けとめ、
周りを疑わないこと。
 情報に惑わされないことだ。


○老子の読み下し文

 天下に水より柔弱なるはなし。
 しかして堅強を攻むる者、これに能く勝る
なし。
 その以てこれを易(か)うるなきを以てなり。
 弱の強に勝ち、柔の剛に勝つは、天下知ら
ざるはなきも、能く行うなし。
 ここを以て聖人の言に、国の垢(あか)を受
くる、これを社稷(しゃしょく)の主と言い、
国の不祥を受くる、これを天下の王と言う。
 正言は反するが若(ごと)し。


○老子の原文

 天下莫柔弱於水。
 而攻堅強者、莫之能勝。
 以其無以易之。
 弱之勝強、柔之勝剛、天下莫不知、莫能行。
 是以聖人之言云、受国之垢、是謂社稷主、
受国之不祥、是謂天下王。
 正言若反。

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