○老子の原文を道具として解釈したもの
知識がなければ心配することさえできない。
返事の区別もつかない。
善悪も分からない。
人が恐れることも平気になってしまう。
目的も達成しない。
周りの人は遊んでいるように見える。
自分は楽しむこともできず、仲間に加わる
こともできない。
周りの人は満足そうだが自分は物足りない。
自分はただ流されているだけ。
人々は流行にはしり、自分は置いてきぼり。
人々には噂が広まるが、自分には伝わらな
い。
方向も分からず、前に進むこともできない。
人々は技術を身につけていくが、自分は進
歩がない。
自分は自然に生かされているだけのようだ。
○老子の読み下し文
学を絶てば憂い無し。
唯(い)と阿(あ)と相去ること幾何(いくばく)
ぞ。
善と悪と相去ること何若(いかん)。
人の畏(おそ)るる所、畏れざるべからず。
荒(こう)としてそれ未だ央(つ)きざるかな。
衆人は熙熙(きき)として、太牢(たいろう)
を享(う)くるがごとく、春に台に登るがごと
し。
我は独り泊(はく)としてそれ未だ兆(きざ)
さず、嬰児(えいじ)の未だ孩(わら)わざるが
ごとし。
累累(るいるい)として帰する所無きがごと
し。
衆人は皆余り有りて、我は独り遺(とぼ)し
きがごとし。
我は愚人の心なるかな、沌沌(どんどん)た
り。
俗人は昭昭(しょうしょう)たるも、我は独
り昏昏(こんこん)たり。
俗人は察察(さつさつ)たるも、我は独り悶々
(もんもん)たり。
澹(たん)としてそれ海のごとく、洸(こう)
として止まるなきがごとし。
衆人は皆以(もち)うる有りて、我は独り頑
にして鄙(ひ)に似る。
我は独り人に異(ことな)りて、食母(しょく
ぼ)を貴ぶ。
○老子の原文
絶学無憂。
唯之与阿、相去幾何。
善之与悪、相去何若。
人之所畏、不可不畏。
荒兮其未央哉。
衆人熙熙、如享太牢、如春登台。
我独泊兮其未兆、如嬰児之未孩。
累累兮若無所帰。
衆人皆有余、而我独若遺。
我愚人之心也哉。
沌沌兮。
俗人昭昭、我独昏昏。
俗人察察、我独悶悶。
澹兮其若海、洸兮若無止。
衆人皆有以、而我独頑似鄙。
我独異於人、而貴食母。
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