2013年6月30日日曜日

41.道理

○老子の原文を道具として解釈したもの

 道理が分かる者がいる。
 道理を考える者がいる。
 道理が理解できない者がいる。
 すぐに理解できれば、すでに広まっている。
 例えれば、
 明る過ぎると見えにくい。
 長い道は同じところにいるように感じる。
 平らなところでは小さな凸も見つかる。
 無欲になれば沢山あるように感じる。
 白いものは汚れが目立つ。
 高望みすれば不満が残る。
 しっかりしていると失敗しやすい。
 純粋過ぎると魔がさしやすい。
 大きいと形が分からない。
 願望が大きいと達成しづらい。
 音が大き過ぎると音の区別ができない。
 自然現象はいつ起きるか分からない。
 道理はどこにでもあるから分からず、区別
できない。
 ただ役に立ち、助けになるだけだ。


○老子の読み下し文

 上士は道を聞けば、勤めてこれを行う。
 中士は道を聞けば、存(あ)るがごとく、亡
きがごとし。
 下士は道を聞けば、大いにこれを笑う。
 笑わざれば、以て道となすに足らず。
 故に建言(けんげん)これあり、
 明道は昧(くら)きがごとし。
 進道は退くがごとし。
 夷道(いどう)は類なるがごとし。
 上徳は谷のごとし。
 太白は辱(じょく)なるがごとし。
 広徳は足らざるがごとし。
 建徳は偸(おこた)るがごとし。
 質真は渝(かわ)るがごとし。
 大方は隅(かど)なし。
 大器は晩成す。
 大音は希声なり。
 大象は形なし 。
 道は隠れて名なし。
 それただ道は善く貸し且つ成す。


○老子の原文

 上士聞道、勤而行之。
 中士聞道、若存若亡。
 下士聞道、大笑之。
 不笑、不足以為道。
 故建言有之、
 明道若昧。
 進道若退。
 夷道若類。
 上徳若谷。
 太白若辱。
 広徳若不足。
 建徳若偸。
 質真若渝。
 大方無隅。
 大器晩成。
 大音希声。
 大象無形。
 道隠無名。
 夫唯道善貸且成。

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