2013年6月27日木曜日

38.対人関係

○老子の原文を道具として解釈したもの

 親切過ぎると大きなお世話になる。
 だからほどほどがよい。
 下心があると疑い深くなる。
 だから親切が嘘になる。
 親切はとっさにする行為。
 下心は考えた行為。
 思いやりは気づいてする行為。
 奉仕は自分のやれることをする行為。
 しつけは人に強要する行為。
 親切にできないなら思いやる。
 思いやりができないなら奉仕をする。
 奉仕ができないならしつけをする。
 しつけもできないようならおしまいだ。
 考えなければできないようでは、知恵も役
に立たない。
 人と自分の感情を共にする。
 内面をみがき外見にこだわらない。
 見栄をはらず、素直になることだ。


○老子の読み下し文

 上徳は徳とせず、ここを以て徳あり。
 下徳は徳を失わざらんとして、ここを以て
徳なし。
 上徳は無為にして、以てなすとするなし。
 下徳はこれをなして、以てなすとするあり。
 上仁はこれをなして、以てなすとするなし。
 上義はこれをなして、以てなすとするあり。
 上礼はこれをなして、これに応ずる莫(な)
ければ、すなわち臂(ひじ)を攘(はら)ってこ
れにつく。
 故に道を失いて、後に徳あり。
 徳を失いて、後に仁あり。
 仁を失いて、後に義あり。
 義を失いて、後に礼あり。
 それ礼なる者は、忠信の薄きにして、乱の
首なり。
 前識なる者は、道の華にして、愚の始めな
り。
 ここを以て大丈夫は、その厚きに処りて、
その薄きに居らず。
 その実に処りて、その華に居らず。
 故に彼れを去(す)ててこれを取る。


○老子の原文

 上徳不徳、是以有徳。
 下徳不失徳、是以無徳。
 上徳無為、而無以為。
 下徳為之、而有以為。
 上仁為之、而無以為。
 上義為之、而有以為。
 上礼為之、而莫之応、則攘臂而ツ之。
 故失道而後徳。
 失徳而後仁。
 失仁而後義。
 失義而後礼。
 夫礼者忠信之簿、而乱之首。
 前識者道之華、而愚之始。
 是以大丈夫処其厚、不居其簿。
 処其実、不居其華。
 故去彼取此。

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