2013年6月23日日曜日

34.受け身

○老子の原文を道具として解釈したもの

 自然に善悪の判断はない。
 どちらも生まれたもので区別しない。
 だからどれが良いとは言えない。
 どちらかに誘導しようともしない。
 関心さえない。
 いずれは両方から得ることができる。
 自分から行動しないほうがいい。
 そのほうが得るものがある。


○老子の読み下し文

 大道は氾(はん)として、それ左右すべし。
 万物はこれを恃(たの)みて生ずるも辞せず。
 功成るも名を有せず。
 万物を衣養するも、主とならず。
 常に無欲なれば、小と名づくべし。
 万物これに帰するも、主とならざれば、大
と名づくべし。
 ここを以て聖人は、終(つい)に自ら大とな
さず。
 故に能くその大を成す。


○老子の原文

 大道氾兮、其可左右。
 万物恃之而生而不辞、功成而不名有。
 衣養万物、而不為主。
 常無欲、可名於小。
 万物帰焉、而不為主、可名為大。
 是以聖人、終不自為大。
 故能成其大。

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