2013年6月11日火曜日

22.自然体

○老子の原文を道具として解釈したもの

 人生には苦難があり、障害があるから成長
できる。
 不満があるから満足を求め、古くなるから
新しくする。
 少なければ選べないが、多ければ迷う。
 基本的なことが大事なんだ。
 普通にしているから目立つ。
 普通に考えるから正しい。
 普通に努力しているから功績がある。
 普通に行動しているから慕われる。
 競争しないから争いもない。
 これは昔から変わらない。
 必ず自分の利益になる。


○老子の読み下し文

 曲なれば則ち全(まった)く、枉(おう)なれ
ば則ち直(ただ)し。
 窪(わ)なれば則ち盈ち、敝(へい)なれば則
ち新たなり。
 少なければ則ち得、多ければ則ち惑う。
 ここを以て聖人は一を抱きて天下の式(のり)
となる。
 自ら見(あら)わさず、故に明らかなり。
 自ら是(ぜ)とせず、故に彰(あら)わる。
 自ら伐(ほこ)らず、故に功有り。
 自ら矜(ほこ)らず、故に長し。
 それただ争わず、故に天下も能(よ)くこれ
と争うことなし。
 古の所謂(いわゆる)曲なれば則ち全しとは、
豈(あ)に虚言ならんや。
 誠に全くしてこれを帰す。


○老子の原文

 曲則全、枉則直。
 窪則盈、敝則新。
 少則得、多則惑。
 是以聖人抱一、為天下式。
 不自見故明。
 不自是故彰。
 不自伐故有功。
 不自矜故長。
 夫惟不争、故天下莫能与之争。
 古之所謂曲則全者、豈虚言哉。
 誠全而帰之。

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