2013年6月1日土曜日

12.幻惑

○老子の原文を道具として解釈したもの

 色は目を惑わす。
 音は耳を惑わす。
 味は舌を惑わす。
 ギャンブルは人の心を惑わす。
 宝は、人の行動を惑わす。
 聖人は、質素な生活を心がける。
 だから、何にも惑わされることなく、本質
を見抜く。


○老子の読み下し文

 五色は人の目を盲(もう)ならしむ。
 五音は人の耳を聾(ろう)ならしむ。
 五味は人の口を爽(たが)わしむ。
 馳騁畋猟(ちていでんりょう)は、人の心を
発狂せしむ。
 得難きの貨は、人の行いを妨げしむ。
 ここを以て聖人は、腹をなして目をなさず。
 故に彼を去りて此れを取る。


○老子の原文

 五色令人目盲。
 五音令人耳聾。
 五味令人口爽。
 馳騁畋猟、令人心発狂。
 難得之貨、令人行妨。
 是以聖人、為腹不為目。
 故去彼取此。

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